会長挨拶

吉田会長顔写真

広島県自衛隊家族会会長
吉田 憲一

 「公益社団法人自衛隊家族会 広島県自衛隊家族会」会長の吉田 憲一です。
 令和5年度より福谷前会長からのバトンを受けて会長に就任いたしました。
自衛隊と自衛隊員を支える家族会の発展のために専心努力してまいる所存ですのでよろしくお願いいたします。

 さて、我が国を取り巻く安全保障環境は戦後最も厳しく不安定な状態にあります。 自衛隊は、年々緊張感が増す我が国周辺海空域での常続的な警戒監視、大規模災害への対応、在スーダン共和国邦人輸送対処等、国内外で多様な任務を整斉と遂行しております。
 また、サイバー・電磁波・宇宙といった喫緊の課題に向けて、益々多様な任務への対応が必然となっています。
 昨年末、防衛力抜本的強化に向けて安保関連3文書が制定され、毅然とした国家としての外交・防衛の体制整備が揺るぎなく進められていることは頼もしくかつ喜ばしいことです。
 一方、今日の自衛隊を巡る募集環境はひと際けわしく、今後とも少子化が進む中では、任務の多様化と相まって、部隊や隊員には一層の負荷が掛ることが憂慮されます。
 このように重要性を増す自衛隊の任務と相反する困難性の存在を考える時、自衛隊への協力・支援がこれまで以上に重要となることは申し上げるまでもありません。

 連綿とした真摯で地道な活躍により、今日でこそ自衛隊は国民の9割以上の支持を得ています。しかしながら自衛隊への認知が一面的であること、さらには自衛隊と隊員に関する法や制度の整備は決して十分なものとは言えません。
 自衛隊家族会は、自衛隊組織の本旨を広く国民に真の理解が得られるように努めるとともに、自衛隊員の身分保障と、社会的地位の確立を進めるために、憲法改正要求も含め活動を推進したいと思います。
 自衛隊家族会の活動は、「自衛隊員の心の支えになりたい」との親心が原点です。
その信条として「自衛隊員に最も身近な存在である事に誇りを持ち、国民の先頭に立って、自衛隊隊員・家族を支え、共に助け合う」ことを掲げています。
 我々の家族である自衛隊員が誇りをもって憂いなく任務に邁進できる社会環境が醸成されるよう願うばかりです。  これまで主たる活動として、①自衛隊員の慰問・激励、➁募集・援護・家族支援、➂防衛講演会や防衛講話の開催、④自衛隊の見学・各種行事への参加等を実施してきましたが、直前3年間はコロナ禍にあって、これらの活動が十分に実施できないもどかしさがありました。
 今年度はアフターコロナの環境下で、心機一転新たな飛躍のスタートとなるよう会員全員で力を尽くして頑張りたいと考えます。
 会員・役員の皆様には、県家族会および各支部の活動指針を踏まえた会活動の活性化の促進をよろしくお願いします。

 最後に、各自衛隊関係者、広島県防衛協会、広島県隊友会を始めとする自衛隊協力団体の方々、特に家族会賛助会員の皆様方には、平素から深いご理解を頂くと共に格別の配慮を賜っていますことに 厚くお礼申し上げます。本年度も引き続きご支援・ご協力を賜りますよう重ねてお願いを申し上げます。


                               令和5年6月18日
                                広島県自衛隊家族会会長
                                     吉 田 憲 一




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